バイオガイア研究情報センターでは、L. ロイテリ菌に関する最新の学術情報をご紹介しています。
加齢によるホルモンバランスの乱れは、腸内細菌叢や炎症と深く関わっていることがわかってきました。L. ロイテリ菌オスフォルティス(L. reuteri ATCC PTA 6475菌株)はTNF-αの炎症性サイトカインをコントロールし〈図1〉、ホルモンバランスの乱れを抑える特別なプロバイオティクス。長期的に摂取することで高齢女性の骨密度の減少を抑える〈図2〉こともわかっています。
Adapted from Jones SE and Versalovic J. BMC Microbiology 2009, 9:35 doi:10.1186/1471-2180-9-35
90名の初期骨粗鬆症の女性(75-80歳)対象
プラセボ対照、無作為化、二重盲検(実施期間 12ヶ月)
L.ロイテリ菌を12か月間毎日摂取すると、低BMDの高齢女性の脛骨総vBMDの損失が減少した。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/joim.12805
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歯周病は糖尿病や心筋梗塞などのリスクを高める危険な病気です。L. ロイテリ菌プロデンティス(L. reuteri DSM 17938、L. reuteri ATCC PTA 5289菌株)は、口腔内のニュータンス菌や歯周病菌を減少させる〈図1〉だけでなく、歯肉炎を緩和する〈図2〉など口腔内の健康状態維持に寄与することが証明されています。
摂取後3週間にてP.g菌、T.f菌、T.d菌のレッドコンプレックスに対して、有意な対総菌数の減少が認められた。
唾液中の口腔内の主な細菌総数は、1週目に減少傾向にあったが、3週間に渡って、有意な相違は認められなかった。
※p < 0.05; Paired t-test Data Chie Hayashi, Junko Yoshio, Toshiaki Yoshino May 2015
Krasse P. et al. Swed Dent J.30.55-60(2006)
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妊娠中はホルモンなどの影響で歯周病に感染しやすくなっています。そして妊娠中の歯周病による口内の炎症によって早期低体重児早産のリスクを7倍に高めるといわれています〈図1〉。L. ロイテリ菌プロデンティス(L. reuteri DSM 17938、L. reuteri ATCC PTA 5289菌株)は、むし歯菌や歯周病菌を直接抑制するだけでなく歯肉炎やプラーク指数を改善する〈図2〉こともわかっています。
Offenbacherら:J Periodontol,67:1103-1113,1996改変引用
被験者数45名(妊婦)、プロデンティスもしくはプラセボを1日2錠、3ヶ月間摂取。
Data generously provided by courtesy of Dr AJ Flichy-Fernandéz
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胃がんなどの原因となるといわれるH. ピロリ菌は胃が産生される酸に耐えて定着できる強靭な悪玉菌です。H. ピロリ菌の除菌治療には一般的に三種類の抗菌剤の混合使用が行われますが、除菌に失敗することも多く、また副作用に悩まされることも大きな問題です。L. ロイテリ菌ガストラス(L. reuteri DSM 17938、L. reuteri ATCC PTA 6475菌株)はH. ピロリ菌を抑制して除菌治療の効果を高め〈図1〉、また抗菌剤による腹痛などの各種副作用を緩和〈図2〉します。
Saggioro et al: Dig Liver Dis 37: S88(2005)
Journal of Clinical Gastroenterology, published online 27 November 2013
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毎年のように新種のウイルスが生まれ、猛威を奮っている昨今、衛生管理による徹底的な予防を実践することはもちろん、ワクチンや自己免疫力によって感染時の重症化リスクを避けることも大切になっています。L. ロイテリ菌プロテクティス(L. reuteri DSM 17938菌株)は、悪玉菌やウイルスなどと出会うとロイテリンという抗菌物質を産生〈図1〉します。また免疫細胞として知られるCD4+T-ヘルパー細胞を活性化〈図2〉させるなど、自己免疫力の向上に寄与します。
ロイテリンは微生物叢の構成に影響を与える
Talarico et al. (1989), Schaefer et al (2010), Cadieux et al. (2008), Spinler et al. (2008), Cleusix et al. (2008), de Weirdt et al. (2012)
Valeur et al., Appl Environ Microbiol 70: 1176-1181 (2004)
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近年、ヒト遺伝子よりもさらに複雑な情報を持ち、体質や疾病リスクなど健康に大きな関わりを持つことがわかってきたマイクロバイオーム(体内細菌叢)。生まれたばかりの赤ちゃんの腸内にはほとんど細菌おらず、生まれてから2歳までに一生の細菌叢が決定づけられるといわれています。生まれたばかりのL. ロイテリ菌プロテクティス(L. reuteri DSM 17938菌株)は帝王切開で産まれた赤ちゃんの細菌叢の形成を助け、また腹痛による激しい夜泣き(コリック)を緩和〈図1〉。健やかな体質形成〈図2〉に役立つプロバイオティクスです。
Savino, F. et al Pediatrics 119(1)124-130(2007)
L. ロイテリ菌を摂取した乳児のビフィズス菌の量が約2週間で自然分娩で産まれた赤ちゃんと同程度の量に増加しました。
Garcia Rodenas CL et al. JPGN2016;63: 681-687.
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ヒトと生活する飼い犬にとって、歯周病菌や口内の炎症、口臭などは避けて通れない問題です。
L. ロイテリ菌プロデンティス(L. reuteri DSM 17938、L. reuteri ATCC PTA 5289菌株)は、歯周病菌の増殖抑制〈図1〉はもちろん、歯周病を原因とした口内の炎症緩和、そして口臭抑制〈図2〉などの効果が示されています。
Hedberg M. et al., Anaerobe(2006)
臭いをごまかすのではなく、口臭の原因菌を抑制する。
口臭スコアがゼロの患者が4.5倍以上に増加した。(臭気官能テスト)
statistically significant different distribution compared with baseline (chi-square test, contingency coefficient)
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毎年のように新種のウイルスが生まれ、猛威を奮っている昨今、衛生管理による徹底的な予防を実践することはもちろん、ワクチン接種とともに体内菌を健康に保ち、免疫システムのバランスを整えておくことが大切です。
L. ロイテリ菌(L. reuteri DSM 17938菌株、L. reuteri ATCC PTA 5289菌株)は、扁桃炎にかかった子供の発熱<図1>や喉の痛み<図2>を速やかに抑えることができます。
L.reuteri群は2日、プラセボ群は5日で解熱した。
L.reuteri群は3日、プラセボ群は5日で痛みが緩和した。
Maya-Barrios A, et aL 2021
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