乳児疝痛におけるL. reuteri Protectisの中国での研究

 

  • 本スタディは母乳育児での乳児疝痛治療におけるL. reuteri DSM 17938 (L. reuteri Protectis)の有効性を調査するために行われた。

  • 研究に関して有害事象は報告されておらず、治療に対する両親の満足度、および母親のうつ病の減少が測定された。

  • L. reuteri Protectisによる早急な治療は、両親の満足度と家庭の機能を向上させた。


Mi GL · 2015

 

この無作為化プラセボ対照二重盲検試験は、プラセボと比較して母乳育児での乳児疝痛治療におけるL. reuteri DSM 17938 (L. reuteri Protectis)の有効性を調査するために行われた。

完全、もしくは主に母乳で育てられた42人の疝痛を持つ乳児に、28日間1日あたり5滴(10^8 CFU)のL. reuteri Protectis (n=21)、またはプラセボ(n=21)が無作為に与えられた。

一次転帰は28日目の対応者の割合が測定された(投与前と比較して日々の夜泣きが50%以上減少したと定義されている) 。

二次転帰は7,14,21,28日目の平均啼泣時間、治療に対する両親の満足度、および母親のうつ病の減少が測定された。

研究に関して有害事象は報告されていない。

 

結論

この研究は、L. reuteri Protectisによる完全母乳または主に母乳育児の疝痛を持つ乳児における有意な効果を証明する5つめの研究である。ヨーロッパ3件と北米1件の研究結果を確認する中国初の研究である。1週間後には1日当たりの啼泣時間の短縮が期待できる。L. reuteri Protectisによる早急な治療は、両親の満足度と家庭の機能を向上させた。

 

 

 

 

 

Reference

Mi GL, Zhao L, Qiao DD, Kang WQ, Tang MQ, Xu JK. Effectiveness of Lactobacillus reuteri in infantile colic and colicky induced maternal depression: a prospective single blind randomized trial. Antonie van Leeuwenhoek 2015;107:1547-1553. 16 April 2015

 

 

関連記事

関連キーワード