新生児へのプロバイオティクスであるL. reuteri の経口投与による安全性および止瀉薬(下痢止め薬)としての効果

  • 出生日から28日間L. reuteri ATCC 55730 を毎日摂取することによる安全性を確認するため、健康な満期出産の新生児を対象に、無作為化二重盲検プラセボ比較試験を実施

  • L. reuteri 投与群全てにおいて十分な耐性

  • 水様性下痢の発生は全てのL. reuteri 投与群において有意に低い


 

健康な満期出産の新生児を対象に出生日から28日間L. reuteri ATCC 55730 を毎日摂取することによる安全性を確認するために無作為化二重盲検プラセボ比較試験を行なった。被験者を4群に分け、12名に105 CFU/日のL. reuteri を、25名に107 CFU/日のL. reuteri を、同じく25名に109 CFU/日のL. reuteri を、そして28名にプラセボを投与した。L. reuteri 投与群全てにおいて十分な耐性があった。

L. reuteri のコロニー形成の度合いは、糞便サンプル中のL. reuteri の生菌数を測定することで、L. reuteri 投与量との関連性について確認した。水様性下痢の発生は全てのL. reuteri 投与群において有意に低かった。

 

結論

健康な満期出産の新生児が生後4週間に渡って109 CFU/日のL. reuteri を摂取しても安全であった。

 

■Reference

Safety and possible antidiarrhoeal effect of the probiotic L. reuteri after oral administration to neonates. Karvonen A, Casas I, Vesikari T. (2001) Clin Nutr 20(suppl 3):63: abstract 216.

 

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