<プレスリリース>L. ロイテリ菌プロデンティスで歯茎の出血が減少

L. ロイテリ菌プロデンティスで船員の歯茎の出血が減少

健康な船員を対象として実施した無作為化二重盲検プラセボ対照試験により、L. ロイテリ菌プロデンティスを補完的に摂取した被験者はプラセボを摂取した被験者に比べて歯茎の出血が顕著に減少していることが示されました。

本試験の結果はJournal of Periodontology (歯周病学会ジャーナル オンライン版202024日版)に掲載されました。

本臨床試験の責任医師であるドイツのヴュルツブルク大学歯周病学分野のウルリッヒ・シュラーゲンハウフ教授は「オーラルケアの機会が限られている健康な方は、日常的にL. ロイテリ菌含有のロゼンジを補完的に摂取する事で簡単かつ安全な方法で口腔内の健康を改善・維持することができる」と述べています。

ヴュルツブルク大学 ウルリッヒ・シュラーゲンハウフ教授

本試験では72名の健康な船員を42日間にわたり毎日L. ロイテリ菌Prodentis (L. reuteri ATCC PTA 5289 + L. reuteri DSM 17938)を含有するロゼンジを2錠(4×108 CFU/日)摂取する群とプラセボを摂取する群の2群のいずれかに無作為に割りつけました。試験は船員が海上での6週間の軍事演習に参加中で、医療関係者による口腔洗浄又は口腔ケアの指導を受けることなく行われました。

本試験の主な評価項目は歯茎の出血でしたが、プラーク及び歯周ポケットの深さも評価しました。

L. ロイテリ菌プロデンティスで歯茎の出血が減少

L. ロイテリ菌プロデンティスを摂取したプロバイオティクス群では、14日目および42日目のいずれにおいても全ての評価項目でベースライン時およびプラセボ群よりも顕著な改善が認められました。

これに対してプラセボ群では、試験の終了時には全ての評価項目で顕著な悪化が認められました。

シュラーゲンハウフ教授は本臨床試験を通じて「我々が実施した試験の結果により、L. ロイテリ菌プロデンティスの補完的な摂取は歯周病の治療または予防として新たな選択肢となる。」と結論付けました。

またこの結果を受けてスウェーデンのバイオガイアABのイザベル・デュセリアCEOは、「L. ロイテリ菌 プロデンティスに関する良好なデータはこれまでにも多数発表(47の科学雑誌など)されていますが、本試験の結果により良好なデータが追加され、多くの市場において当社のオーラルヘルスケアプロバイオティクス製品を販売することへの関心が高まっています。」と述べました。

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