プロバイオティクスによる子どもの下痢予防効果

  • 原因の異なる下痢の予防におけるプロバイオティクスの効果を明らかにするため、メキシコシティに住む258名の健康な子どもを対象として、前向き無作為化二重盲検プラセボ比較試験を実施

  • L. reuteri 摂取群では119名中90名とほとんど下痢症状はみられず、コントロール群の120名中77名に対して有意な違いがあった

  • L. reuteri および Lactobacillus 属を含有する飲料を毎日の食生活の一環として摂取することにより、子どもにおける下痢の発症リスクを低下


 

メキシコシティに住む生後12-36カ月の258名の健康な子どもを対象として、前向き無作為化二重盲検プラセボ比較試験を行った。この研究の目的は、原因の異なる下痢の予防におけるプロバイオティクスの効果を明らかにすることである。

子どもに1日あたり5 x107CFUのL. reuteri を含有するプロバイオティックを混ぜた飲料またはプラセボ飲料を4ヶ月間与えた。L. reuteri 摂取群では119名中90名(76%)とほとんど下痢症状はみられず、コントロール群の120名中77名(64%)に対して有意な違いがあった。

 

結論

L. reuteri および Lactobacillus 属を含有する飲料を毎日の食生活の一環として摂取することにより、子どもにおける下痢の発症リスクを低下させた。

 

■Reference

Feeding of a probiotic for the prevention of community-acquired diarrhea in young Mexican children. Ruiz-Palacios G, Guerrero ML, Hilty M. (1996) Pediatric Research 39(4) part 2:184A, abstract 1089.

 

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