• 本スタディは急性下痢の子供へのLactobacillus reuteri DSM 17938 (L. reuteri Protectis)の有効性と安全性を確認することを目的としたものである。

• Lactobacillus reuteri Protectis を投与された子供たちは下痢の再発率が有意に低かった。

• Lactobacillus reuteri Protectis は、疾患の頻度、期間、発生率を低下させ、水分補給療法の補助として急性下痢の治療に有効であった。

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Francavilla R · 2012

 

これは急性下痢の子供へのLactobacillus reuteri DSM 17938 (L. reuteri Protectis)の有効性と安全性を確認することを目的とした無作為化二重盲検試験である。

一次転帰は治療3日後での未回復の下痢の割合と下痢の期間だった。

脱水症状を伴う急性下痢のため、南イタリアの３つの小児病院に入院した子供（生後６〜36ヶ月）をLactobacillus reuteri 群（4 × 10^8 コロニー形成単位/日）とプラセボ群に無作為に分けた。

 

条件を満たした96人の子供のうち74人が登録され、5人の患者が脱落し、Lactobacillus reuteri群の35人とプラセボ群の34人が実験を完了した。

Lactobacillus reuteri群はプラセボ群と比較して水様下痢の期間を有意に短縮した (2.1 ± 1.7 日 vs. 3.3 ± 2.1 日 ;  p<0.03) ；

治療2日目と３日目に水様下痢はプラセボでそれぞれ82％と74％、 Lactobacillus reuteri投与患者で55％と45％ 継続した(p<0.01; p<0.03)。

さらにLactobacillus reuteri Protectis を投与された子供たちは下痢の再発率が有意に低かった（15％ 対　42％ ；p,0.03） 。

グループ間の入院期間に有意差はなかった。

有害事象は報告されていない。

 

結論

Lactobacillus reuteri Protectis は、疾患の頻度、期間、発生率を低下させ、水分補給療法の補助として急性下痢の治療に有効であった。

 

Reference

Francavilla R, Lionetti E, Castellaneta S, Ciruzzi F, Indrio F, Masciale A, Fontana C, La Rosa MM, Cavallo L, Francavilla A. Randomised clinical trial: Lactobacillus reuteri DSM 17938 vs. placebo in children with acute diarrhoea – a double-blind study. Aliment Pharmacol Ther. 2012;36(4):363-9