キシリトールやプロバイオティクスを含むチューイングガムによる唾液中のストレプトコッカス・ミュータンスと ラクトバチルス 属に対する効果
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健康な青年を対象に、唾液中の Lactobacillus 属に対するキシリトールやプロバイオティクスの効果を評価するため、4群に分けて前向き無作為化プラセボ比較試験を実施
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3週間続けられ、ストレプトコッカス・ミュータンスと Lactobacillus 属の菌数を測定するために唾液サンプルが試験開始前と三週間後に菌を採取
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1日当たり3粒のL. reuteri Prodentis 含有ガム、または、6粒のキシリトールガムを3週間摂取することでストレプトコッカス・ミュータンスの菌数が減少
唾液中のラクトバチルス属に対するキシリトールやプロバイオティクスの効果を評価するために21-24歳の健康な青年80名を対象に4群に分けて前向き無作為化プラセボ比較試験を行った(4×20)。
試験用の商品は、A群:L. reuteri Prodentis (ATCC 55730+DSM 17938、それぞれ1x108CFU)含有プロバイオティックガム1日3粒、B群:2粒のキシリトールガムを1日3回、C:朝2粒のキシリトールガム+昼2粒のプロバイオティックガム+夕方2粒のキシリトールガム、プラセボ群:1日3粒のプラセボガムとした。
摂取は3週間続けられ、ストレプトコッカス・ミュータンスと Lactobacillus 属の菌数を測定するために唾液サンプルが試験開始前と三週間後に再び採取された。
Lactobacillus 属の菌数に関して全群間の治療前後において違いはなかった。ストレプトコッカス・ミュータンスの菌数に関してC群、D群の治療前後において変化がなかった。
しかしながら、A、B両群においてストレプトコッカス・ミュータンスの菌数に関して有意に改善された。
結論
この結果は、1日当たり3粒のL. reuteri Prodentis 含有ガム、もしくは6粒のキシリトールガムを3週間摂取することにより、ストレプトコッカス・ミュータンスの菌数が減少したことを示唆している。
■Reference