呼気メタンの減少と便秘の緩和
-
本スタディは、L.reuteri Protectis DSM 17938が排便の頻度と呼気中のメタン濃度に及ぼす影響を調査したものである。
-
便秘の成人のメタン生成は、L. reuteri Protectisを4週間毎日摂取することで減らすことができた。
-
L. reuteri Protectisの摂取は腸内細菌叢のメタン生成物質の組成や代謝を変化させると思われる。
Ojetti V · 2017
背景
いくつかの研究によると、呼気中のメタンガス(CH4)の検出は便秘と正の相関がある。腸内のCH4は腸の通過時間を遅くし、蠕動運動を直接阻害する。これらの変化が便秘の原因か結果かは不明である。
これは非盲検試験であり、L.reuteri Protectis DSM 17938が排便の頻度と呼気中のメタン濃度に及ぼす影響を調査した。
被験者は20人の便秘の成人で、全員が呼吸中にメタンを検出した。
ラクツロース呼気試験は、投与前とL. reuteri Protectis(1日2錠)の摂取4週間後に行われた。
CH4の陽性反応は、10 gのラクツロース(=ラクツロース呼気試験)を含む200 mlの液体を経口摂取した後、4時間以内の任意の点でCH4生成が5ppm以上と定義された。
結論
便秘の成人のメタン生成はL. reuteri Protectisを4週間毎日摂取することで減らすことができる。
メタン生成の減少は1週間の排便回数の正常化と関連していた。
L. reuteri Protectisの摂取は腸内細菌叢のメタン生成物質の組成や代謝を変化させると思われる。
L.reuteri Protectis を4週間毎日摂取すると便秘の成人のメタン生成を減少させることができる