Lactobacillus reuteri DSM 17938 による小児の機能性腹痛の抑制
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本スタディはLactobacillus reuteri DSM 17938 による小児の機能性腹痛の抑制に対する有効性を評価するために行われた。
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腹痛の重症度が継続して大幅に軽減され、自覚された腹部膨満とその発生率はプラセボと比較して4週間で減少した。
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L.reuteri Protectis は子供の機能性腹痛の頻度と重症度を大幅に軽減させた。
Weizman Z · 2016
機能性腹痛を訴える6〜15歳の93名の子供を対象とした二重盲検プラセボ対照試験(ローマⅢ基準) 。
10^8 cfu/日(n=47)のL.reuteri DMS 17938 を含むチュアブル錠、または同様のプラセボ錠の投与を1日1回実践した。
試験期間は4週間で、さらに4週間後に追跡調査が行われた。主な評価項目は腹痛の頻度と強度である。
結論
L.reuteri Protectis は子供の機能性腹痛の頻度と重症度を大幅に軽減させた。
4週間、プラセボと比較した腹痛の頻度(p<0.02) および重症度(p,0.01)の有意な改善。8週間、プラセボと比較して腹痛の重症度が継続して大幅に軽減された。自覚された腹部膨満とその発生率はプラセボと比較して4週間で減少した(p=0.013) 。
References
Weizman Z, Abu-Abed J, Binsztok M. Lactobacillus reuteri DSM 17938 for the management of functional abdominal pain in childhood: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. J Pediatr. 2016;174:160-164.