治療薬としてのプロバイオティック・ロゼンジの摂取による唾液中のストレプトコッカス・ミュータンスと Lactobacillus 属に対する効果
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ストレプトコッカス・ミュータンスの菌数が多い20名の成人女性を対象に、無作為化二重盲検プラセボ比較試験を実施
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唾液サンプルは、治療前と10日後に即座に採取し、ストレプトコッカス・ミュータンスと Lactobacillus 属の菌数の測定を行った
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L. reuteri Prodentis 摂取において、ストレプトコッカス・ミュータンスの菌数が有意に減少
唾液中のストレプトコッカス・ミュータンスの菌数が多い健康な20名の成人女性を対象に無作為化二重盲検プラセボ比較試験を行った。被験者は10日間の試験期間中1日1錠のL. reuteri Prodentis (ATCC 55730+DSM 17938、それぞれ1x108CFU)含有ロゼンジ(n=10)とプラセボ・ロゼンジ(n=10)を摂取した。
両治療とも医療機器を通してロゼンジを15分かけて投与された。唾液サンプルは治療前と10日後に即座に採取されストレプトコッカス・ミュータンスと Lactobacillus 属の菌数の測定を行った。試験期間中両群とも Lactobacillus 属の菌数に変化はなかった。
L. reuteri Prodentis 摂取群において、ストレプトコッカス・ミュータンスの菌数が有意に減少したが、プラセボ群においてはそれほどではなかった。菌量の減少は初期菌数に対してもプラセボ群に対しても顕著だった。
結論
L. reuteri Prodentis 含有プロバイオティック・ロゼンジは、ストレプトコッカス・ミュータンス菌数を有意に減少させる。
■Reference